作者ブログ
絵本「母ぐま子ぐま」
2022.05.29 Sunday
ステキな絵本に出会いました。
「母ぐま子ぐま」
子どもに読んでほしい本です。
生きるということ。
守るということ。
人間ということ。
大切なことが描かれています。
印象的な母ぐまのセリフ
「しんではいけない、しんではいけない」
子どもを守るために自分に言い聞かせる母ぐま。
この絵本の中で人間は
とても愚かな動物として描かれています。
でも子どもを守るための母親の心は人間も同じ。
このセリフにグッときちゃいました。
ともすれば残酷だったり、重くなりそうな題材を
子どもにもわかりやすく描かれている絵本です。
絵柄もとてもステキです。
絵本の世界のかわいらしいクマも好きだけど
ホントのクマって怖いですよね。
リアルな世界を描くのも大事だと考えさせられた絵本でした。
●「母ぐま 子ぐま」
椋鳩十・作 / 村上康成・絵
椋鳩十さん、
小学生の頃、なぜだか私はこの人の本にハマっていました。
鳥や動物のお話をたくさん読んだと思います。
そのせいなのか、読んでみると
椋鳩十さんの文章がスっとはいってきて
小学生の頃にかえったようでした。
他にもテレビ番組「野生の王国」が好きでした。
野生の動物の生き方の残酷なこと、
みながバランスを取り合って生きていることを
そのまま伝えていて
「生きる」ことを学んだと思うのです。
私たちは生きている間に何をするか
何かしなければいけないとか
考えてばかりいるけれど
ホントはもっと単純で
与えられた命を全うするために、
次の世代を守るために、生きている。
無用な争いは必要ない。
野生の動物は大切なことを教えてくれます。