作者ブログ
おおきな木/シルヴァスタイン
2021.12.19 Sunday
お話は、木と少年のお話。(ネタバレ)
おおきな木と一緒に育つ少年。
木は少年が大好きで成長とともに
いつでもなんでもしてあげる。
少年はだんだんと大人になり
してほしいことは変わってくる。
それでも木はなんでもしてあげる。
少年が大好きだから。
そして少年は年老いて
木は変わり果て
それでも木はなんでもしてあげる。
最後の年老いた少年と木の関係にぐっときます。
この絵本は昔、いつくらいなんだろう、
読んだことがある絵本でした。
子どもだったのか若い頃だったのか
その時は好きな絵本にはなりませんでした。
少年は木のことを考えず自分勝手だし
木はただただ献身的で
甘やかしすぎで。。。
もう少し木が少年を諭すような
場面を期待したのかもしれない。
でも読み返した今
だれもが人はこの少年であるし
愛情に見返りはいらないのです。
若い時にはわからなかった。
これは大人の絵本ですね。
最近絵本について考える機会がたくさんあり、
大人が読んだ方が面白い絵本がたくさんあると思いました。
だって今の私がいいと思う絵本は、
私が子どもの頃は好きではなかったと思うから。
絵本は子どものものでも大人のものでもないけれど、
もっとシニア向けの絵本がたくさんあってもいいと思うのです。
絵をながめ、
言葉の意味や深さを楽しむのは
今からの感性の方が合っていると思うのです。
「おおきな木」は
50代以上の多くの人の心に
ささる絵本なのでは。
「おおきな木」シェル・シルヴァスタイン
グラフィッコレンタルギャラリーはただ今キャンペーン中!
個展やポップアップショップなどにぜひどうぞ♪
デザインスクール、スケッチパーススクールも開講中。